La Lune Lunatique

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新型インフルエンザに関する最近のニュースから

まだ8月だというのに、インフルエンザが流行期入り。
この流行期がいつまで続くのか、というのは、誰にも予測できないんだろうけど、ワクチンの接種順位をいつ決めるんだ、と思っているうちに、ワクチンの供給開始前にもう流行期ですか。

沖縄の定点数値が突出して高いのは、感染者数の実数が多いということなのか、人口当たりの医療機関数(正しくは、人口当たりの定点医療機関数)が少ないのか、どうなんでしょう。一応、定点の数というのは、この程度の人口に対していくつ、というような目安はあるようなのですが。

ワクチン接種の優先順位を決めるったって、例年のインフル予防接種のように、どこの医療機関がどれだけの数のワクチンを確保してるかなんて分からず、とりあえず早い時期に予約入れて確保しとかないと…なーんてやり方じゃ大混乱だよなぁ、と思っていたら、ワクチンは国が一括買い上げ方針、とのニュース。まぁ、そりゃ、そうしないと、優先順位もへったくれもあったもんじゃないよねぇ。(私はここ数年、予防接種の開始早々に予約を入れて打ってしまうのでワクチン確保に苦労したことはないが、けっこう後になって、ワクチンがどこに残っているか分からず、あちこちの医療機関に電話をかけまくる…という話は、聞いたことがないわけじゃない。)

もともと、次のパンデミックは、鳥インフルエンザが想定されていて、鳥インフルエンザ由来のウィルスが人人感染を起こすような事態になれば、それまでの鳥インフルエンザのウィルス研究を元に「プレパンデミックワクチン」を作って(完全なワクチンではないけれど)とりあえず医療関係者に打つ…というシナリオがあった筈。そのへんが崩れた今、果たして日本国の政治機能やら行政機能やらに、ワクチンの優先順位を明確に定めるだけのリーダーシップがあるのか、ってのはちょっと気になるところ。医療関係者、基礎疾患のある人あたりはまぁコンセンサスが取りやすいとしても、残りの優先度をどうするのか。
妊婦が重症化する、と言われているが、これまでのインフルエンザ予防接種は、日本では妊婦は推奨しない、となっていた。(アメリカではそうはなってないです、もともと。)そこのところをどう調整するのか、というのも問題になるのかなぁと思っていたらやっぱりなるらしい。そんなことで前例なんか気にしてたってしょうがない気がするんだが。ただ、今までの推奨しない理由が、安全性に関して十分なデータがない、ってなことだったはずなので、本人同意でそこを乗り切ることは出来るんじゃないの?と、個人的には思う。(この間、子どもの日本脳炎の予防接種打ったときは、狂牛病関連で、保護者としての同意を書かされましたよ。リスク承知して受けます、ってね。未だに献血が出来ない私の背負ってるリスク?に比べりゃ、そんな予防接種のリスクなんて、と、鼻で笑い飛ばしましたが。)

アメリカからのニュースで、社会全体の被害を最小限に食い止めるには、5~19歳の子供と30~39歳の成人に優先接種するのがもっとも効率的、というエール大学の研究発表が出ていましたね。
ささやかな実感なのですが、確かに、この年代、インフルエンザにかかりやすいような気はします。
私が子どもを生む前、最後にインフルエンザにかかったのは確か中学3年の時だったと思います。まぁ、インフルエンザの迅速診断キットの普及がごく最近のことですから、その後に罹ったけどインフルエンザとは気づかなかった…って可能性もゼロではないですが、まぁ、その、長く罹っていなかった筈のインフルエンザに、子どもが罹ってきたらあっさりやられましたからね。
ちなみに、我が家は、私と子ども達は、上の子が1歳になってから、ほぼ毎年、予防接種を打っていますが(打っていないのは、下の子の出産等で子どもが集団保育を離れて家庭にいた冬だけ。)幼児が予防接種で感染を防げる確率はおよそ30%と言われるとおり、上が6歳、下が4歳になるまでの間、2シーズン、インフルエンザにやられています。(実は息子はワンシーズンに二種類かかったので、二人合わせて5回、インフルエンザに罹っている。)親は各1回。5~19歳、というのは、多分、4歳以下の場合、打ってもあんまり予防効果が高くないから効率が悪い、ってことなのかなぁ、と。
子どもはインフルエンザに大人より罹りやすく、集団で容易に広がり、他方、その子どもを密着して看病する大人も、基本的に子どもより罹りにくいとは言え、患者との接触が濃厚なので、いったん子どもが感染すると罹ってしまったりする。そして、その子どもや大人が周囲に広げていく。だから、そこを押さえるべき…ということなのかなぁ。

子どもへの予防接種に関して関心のある人にはよく知られている、「前橋レポート」というものがあります。かつて行われていた学童へのインフルエンザ集団予防接種(私も学校で毎年打たれていた世代…)廃止の原動力の一つになったと思われ、また、今なお、予防接種否定派の方には、予防接種に効果がないという主張の根拠として挙げられることの多いレポートですが、実はその前橋レポートが出てずいぶん経ってから、「学童の集団予防接種は、学童のインフルエンザ罹患そのものをあまり減らしはしなかったが、実は、高齢者のインフルエンザによる死亡を抑えていた」という研究が発表されています。学童自体は、インフルエンザでの死亡率は高くないけれど、学童への予防接種は流行の規模を小さくし、超過死亡を減らしていた、と。
そういう意味では、学童予防接種には一定の意味があった、という見方もあるわけで。アメリカの今回の研究も、その辺とつながるような気もしなくもありません。

もう一つ、インフルエンザ脳症のニュースがちらほら入りだしたのですが、これまでのインフルエンザに比べて、脳症の発症率が高いのかどうかっていうのは、どうなんでしょうね。
インフルエンザ脳症、でネットを検索すると、これは薬害だ、日本にしかない、などという主張がけっこう上位でヒットしたりして溜息をつきたくなるのですが、これまでの例年のインフルエンザによる死者数というのがはっきりと把握されていないのと同様、インフルエンザ脳症の発症率というのもはっきりしないんですよ。脳症の発生数自体は、かなり古いデータですが、1999年だったかの1~3月で全国で200例ぐらい、という数字があります。ただ、乳幼児のインフルエンザ患者数という母数が分からない以上は、発症率なんて導けないですからね。定点のデータは、年齢層別になってはいたと思うので、ある程度の推計は可能なのかもしれませんが。うちの子のような年齢だと、インフルエンザでなにより怖いのは脳症なので、ニュースは気になります。

とはいえ、結局、できることといえば、効果のほどはともかくとしての手洗いうがい、人ごみにいかない(といっても、否応なしに二人とも集団生活…)、栄養を摂ってよく眠る、なんていうこと程度しかなく。後は、罹ったかなと思ったら対応を早くすること(医療機関がパンクするような事態になりませんように…)特に発病から2日目ぐらいまでは、意識障害その他が出ないか、よく観察すること、ぐらいしか思いつかないよなぁ…。溜息。
どうか、少しでも流行規模が小さくて済みますように。

※申し訳ないですが、前橋レポートの当否やら、インフルエンザ脳症が薬害かどうか、などという問題について論争するだけの時間の余裕が私にはありませんし、私は全くの素人ですので、以上のことは、あくまで私はそう信じる、ということでご了解ください。コメント等で反論を述べていただいても対応はいたしませんのであしからず。
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by mmemiya | 2009-08-21 23:42 | 日々雑感