La Lune Lunatique

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新型ばかりに気をとられ。

本日、ふと、気づいてみると、そういえば、例年ならそろそろ、インフルエンザの予防接種を予約する頃ではないの。

いやー、新型ばかりに気をとられて、うっかりしておりましたよ。まず第一に、打ったほうがいいのかどうか?って話はあるんですけどね、どうも、香港A型とソ連A型みたいに、新型インフルエンザも含め、A型インフルエンザは3種類共存…みたいな感じになりそうだし、ブリスベン株とかも気になるところではあるので(昨シーズン、うちの子が罹ったAは、ソ連か香港かどっちか分かりませんが…)やはりここは打っておくべきだろう、と、例年、予防接種している所に電話してみた。すると、予約は来週からで、接種は10月中旬からになるとのこと。

近年、3月とか4月とかにインフルエンザに罹る、ってのが珍しくなくなってきたので(昨シーズンなんか、新型が騒がれていた5月に、B型もけっこう流行っていた)予防接種の効果を考えると、少し遅めに接種するほうがいいのかもしれないけど、今年は新型ワクチンの製造のあおりを受けて、従来型のインフルエンザのワクチンの製造量が例年の8割とか7割とか。ありていに言って、かなり「早い者勝ち」の様相を呈しているようで、「ちょっと遅めに打ちたい」は、無理な情勢なのかもしれない。

某巨大掲示板育児板の予防接種スレッド見てたら、例年、小児科で親子揃ってワクチン打っていたが、今年は親の方は子ども優先と断わられた、という話を複数見かけた。私は小児科では打ってないので、予約は普通に大人の分もできるかもしれないが、とにかく、どこの医療機関も、きちんと在庫が確保できた、という状態ではないらしい。
(ちなみにこの予防接種スレッドは、ワクチンで防げるものはワクチン打ちましょうという予防接種推進派には、なかなか参考になるところです。Hibワクチンなんか、既に打つのが当然、の雰囲気だし。うちはあと、来年の日本脳炎一期追加と、娘の来年のMR二期の他に、娘がおたふくに罹ってないので、打つべきなんだろうなぁ、やはり…。でも、この冬に打ちに行くのは避けたいな、などと思ってると流行が始まっちゃうかも…ううむ。)

ところで、従来のインフルエンザワクチンの予防接種が予約できたとして、新型(娘が一応、優先接種の対象に入る年齢だ)はいつからどう打つんだろう。
日本のインフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、理論上はたとえば、10月中旬従来型第一回、10月下旬新型第一回、11月中旬従来型第二回、11月下旬新型第二回、で、全く問題ないはずなのだが、なんか、これを否定するような書き込みがそのスレッドにあって、うーん、どうなるんだろうなぁ。
え、まさか、輸入するワクチンは生ワクチンだとか?それはいくらなんでもないよねー。アメリカみたいに鼻の中にシュッとするだけ(針で打たない)のインフルエンザワクチン(これは不活化じゃなかった筈)を日本でも認可して欲しいもんですが、かといって新型のために治験をすっとばしてほしくはないし。
とりあえず、できるものから打っておくしかない、って感じですかね。そもそも、幼児は打ったってあんまり効果高くないのだが。

新型インフルエンザに関する報道を見ていて、今、気になるというか、誰か教えてくれないかなぁ、と思うのは、従来型のインフルエンザ(どうも「季節性」って言葉にひっかかりを感じて使いたくない)で、高齢者以外の年齢層の死亡がどの程度あるのか、とか、そういったことだ。20代の人が亡くなった、と聞けば、「うわ、やっぱり新型は怖い」になっちゃいそうなんだけど、ここまでのところ、日本では、推計の患者数を考えると新型インフルエンザの死亡率は相当低い。で、若い年代のインフルエンザによる死亡、というのは、従来のインフルエンザでは全くありえなくて新型だからこそ、の特徴なのか、従来でもありえないわけじゃないのか、といったあたりは「正しい怖がり方」を考える上では、私としては気になる要素なんだが、これがなかなか分からなくて…。

大体、「新型インフル縁者患者の死亡数」は、いつまで報道を続けるつもりなのだろう。日本における、毎年のインフルエンザによる死者数は、近年では恐らく数千人、インフルエンザの流行規模が大きい年だと1万人を超えるかも、というあたり、と理解しているのだが、大規模な施設内感染やら院内感染やらでもない限り、インフルエンザによる死者が出た、なんて、これまで、そうニュースにはなってこなかった。でも、この調子で報道を続けるなら、普通に考えて(従来のものより感染者が増える筈なんだから)死者数は数百人、数千人、と増えていくはずなのだ。それをどこまで報道するんだろう?

まぁ、「インフルエンザによる死者」ってのは、言葉としては多分、正しくない。死亡診断書の直接死因欄に「インフルエンザ」って書く医者はいないだろうから。直接死因が「なんちゃら肺炎」で、その直接死因の原因欄とかに「インフルエンザ」が入るんだろう。

ちなみに、死亡診断書の「死亡の原因」欄には、
Ⅰ欄として
(ア)直接死因と発病(発症)又は受傷から死亡までの期間
(イ)(ア)の原因と発病(発症)又は受傷から死亡までの期間
(ウ)(イ)の原因と発病(発症)又は受傷から死亡までの期間
(エ)(ウ)の原因と発病(発症)又は受傷から死亡までの期間
Ⅱ欄として
直接死因には関係しないが上記の疾病経過に影響を及ぼした傷病名等

と、傷病名だけでこれだけの記入欄がある。(詳しくは、厚生労働省サイトに死亡診断書の記入マニュアルがあるのでそちらをどうぞ。P20の、原死因の決め方、とかは素人にも死因統計を見る参考になります。)

で、これで、どこかの原因欄にインフルエンザ、と書かれていれば、インフルエンザに罹ったことが元で肺炎等になり、それが悪化して亡くなった人の数がきっちり把握できているか、といえばさにあらず、たとえば2007年の日本におけるインフルエンザ死者数は、統計上は696人だそうで(データはこちらによります。…自力で人口動態から拾えなかった…)まぁ、色々な原因があるんでしょうね。厚生労働省がこんなマニュアル作るぐらいですから、死亡診断書に死亡原因をどこまで書くか、ってのは医師によってかなりばらつきがあるのでは、と予想できますし、高齢者の死亡診断書に「肺炎」があれば、その原因欄にインフルエンザ、なんてなくたって、死亡診断書として理屈は通っちゃうでしょうし、インフルエンザの迅速検査キットがこんなに普及するまでは、そもそも風邪一般とインフルエンザの見分けなんて簡単じゃなかったわけだし。
(そういや迅速検査キットの感度と特異度についても書きたいことがあったんだけどあんまりにも長くなるので止めます。)
もし「Ⅱ」欄にインフルエンザ、と入っていたとしてもそれは死亡統計には反映されないから(多分、人口動態調査の目的外使用許可を厚生労働省から取って生データ拾わないと、そこの内容って掴めないんじゃないか?じゃあ、死亡診断書ってなんのためにこんなことまで書かせてるんだ?)表には出てこない。こうしたこれまでの状況に比べて、これまで報道されている「新型インフルエンザによる死者数」って、位置づけがいきなり全然違うんじゃないの?去年までだったら「インフルエンザによる死者」なんて言われなかったケースまで入ってるんじゃないの?とか、なんか、色々と、どうも現在の報道のあり方にひっかかりを感じ続ける今日この頃…。そもそも、死因欄の書き方があるときからがくっと変わっちゃってて、死因統計自体があんまり役に立たない、ってのも、かなりの困り者ではありますね。
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by mmemiya | 2009-09-17 22:42 | 日々雑感 | Trackback | Comments(0)
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