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La Lune Lunatique

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まだまだ平家が始まらぬ

双調 平家物語、8巻まで読了。いかんいかん、このままでは、文庫の刊行をじりじり待たねばならなくなる。(一ヶ月に一冊、のペースで出ていて、1月末で10巻まで出ているので、全16巻が揃うのは7月、ということになる。)少し、読むペースを落とさねば。
実際のところ、読んでる、と言っても、なんか同じような人名が次から次へと出てきて、役職がついてたって、え、これ誰だって?誰の息子だっけ?と、系図のページと本文のいったりきたりを繰り返し、それでも頭に入ってこない…みたいな状態なんだけど。先に、「権力の日本人」「院政の日本人」を読んでるので、ある意味、予習済み、みたいなもんで、ああそうだった、ここで信西が出てくるのね…とか、思わなくはないんだけど、なにしろ基礎知識に欠けてるは、話は怒涛の勢いで進んでいくは、で、両「日本人」をもう一度、読み返してからかかるべきかもしれない。
しかし、8巻までで、やっと、平清盛が出てきましたが、まだまだ、「平家物語」は始まりませんよ~。勿論、出だしが蘇我氏の時代だからと言って、そこからずーっと日本史を順々にやってきてるのではなく、途中、飛ばしてる時代もありはするんですが、ね。それにしても、なにしろ私、高校で日本史とってないもので、ただでさえベースがないところへ持ってきて、こんな次々人名が押し寄せてくると、右から左へ流れておしまい…みたいな感じ。前にも書いた気がするけど、藤原不比等のあたりなんかは、漫画のイメージでかろうじてついていっている。ただし、当然、登場人物たちがその絵で浮かんでくるというわけですがね。おまけに、五百重娘と不比等の関係は、たとえ橋本平家ではどう書かれようとも、もう、引き裂かれた悲劇の恋人同士、にしか思えない(By「眉月の誓い」)。

いずれにしろ、アマゾンからの荷物も取りに行かねば、だし、しばらくは別のものも読まないと。この間買った、佐藤優と魚住昭の「ナショナリズムという迷宮」も、あんま進んでないし。でも、これ、何気なく本屋の店頭で見つけて、そういや、ずっと、佐藤優って興味があったんだけど(ユリイカでの米原万里追悼文しか読んだことない)、「国家の罠」は長そうだしなー、これはとっつきやすいかも、なーんて思って買ったのだけど、面白いです。宗教、ってものをもっとよく知りたいなー、とは昔から思ってたんだけど、で、佐藤優が神学部の出、というのに興味は引かれていたのだが、いやー、この人の本、もっとちゃんと読みたい。でも、とりあえず、検索したら図書館に何冊か入ってたから、まずはそっちにするかな…。この人も、出てる本の数が凄いので、ちょっと、精査しないと。
日本人は宗教意識が希薄だし、ヨーロッパ、ってものを理解するには、宗教を理解できないと、なーんて思っていたのだが、この本を読むと、「日本人は宗教意識が希薄」なんて考え自体が一つの<思想>であると気づかされる。現状で、これはこれで、日本には日本の、立派な宗教があるわけだ。キリスト教とはだいぶ違う宗教かもしれないが。

ああ、明日も雪模様だろうか…。予約した本を取りに図書館に行かないといけないのに。10冊全部、料理本借りちゃったから、これ返さないと佐藤優も借りられないしな。寒いので本ばかり読んでごろごろする週末に(またも)なっちゃうかなぁ。

どうでもいいけど、来年度の町内会役員一覧が回覧でまわってきたら、ある元○○議会議員と同じ名前の人がいて吃驚。というか、けっこう珍しい名前なので、恐らく本人。この人、隣の中学校区に住んでるとばかり思ってたのに、違ったんだ…。次の選挙にも出るのなら、そりゃ、町内会だろうとなんだろうと、色んな役職引き受けて、色んな場に出てまわらないと、なんだろうなぁ。と、ふと、高校のときのPTA会長が市議会議員だったことなんかも思い出したり。落ちればタダの人で、タダの人からそうじゃない人になるのは相当のエネルギーが要るだろう。ご苦労様なことである。
by mmemiya | 2010-02-05 23:35 | 読んだ本