La Lune Lunatique

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「家族の勝手でしょ!」追記

引き続き、「家族の勝手でしょ!」感想。

細かいところで気になった?ところをいくつか。

P15 調査開始日の食事はけっこう豪華(頑張って作られる)だけど、最終日には…という写真例の中で、初日の例として「クリームシチュー、くらげとキュウリの和え物、筍煮物、ワカメ味噌汁」ってのがあるんですが…シチューと味噌汁が一緒に出るのは個人的には吃驚。ちなみに最終日の夕食は明太子スパゲティのみ。

P30 <糖尿病でインシュリン治療寸前なのにコンビニでプリンやデザート、菓子パンや揚げ物を買ってきて一人で食べる夫>など、健康に問題が出てきている人々。理由は大体みな、「食べたいものは我慢できない(したくない)」だそうだ。とにかく現代人は<我慢>が出来ない、ってことなのかねぇ、やっぱり。

P36 <お菓子化する食事とその理由>という項目。確かに、「牛乳とプリンを朝食にするお父さん」と書かれると、ええっ?と思うが、コーンフレークだのホットケーキだの、あるいはヴィエノワズリーだのといったものは甘くても、既に朝食メニューとして広く認められているんじゃないだろうか。そうなると、境界は非常にあいまいかな、と思う。ホットケーキが良くてなんでマドレーヌがダメなの、みたいな。
ちなみに、うちの夫の実家は、年に何回か、餅つき機で蓬餅ついて、大人総出(我々夫婦も含む)であんこを入れてまるめて、大量の大福作りをしますが、作り立てがそのままお昼ご飯となります。一緒に出てるのは漬物ぐらいだっけ・・・?更に、大抵余るので、「明日の朝ごはんに」と持たされて帰ります。昭和11年生まれ&18年生まれの義父母にとって、大福=昼食って、全然変じゃないみたいです。「餡餅とお茶を朝食にして出かけて行くお父さん」というのが出てきますが、うーむ…。年に2回ぐらいだからあんまり抵抗ないかな、私も。

P45 「長男(6歳)はブロッコリーなら食べるけど他の野菜と混ぜちゃうと食べなくなるから、ブロッコリー、キュウリ、トマトを別々の皿で出す」という家庭など、複数の素材を組み合わせると、家族それぞれの好き嫌いが絡んで難しいので、単一素材料理が増えているのだとか。
でも、うちの義母(しつこいけど昭和18年生まれ)の料理も、かなり単一素材だけどなぁ。レタスだけのサラダはともかく、パセリをどんぶり一杯出された時は(味つけはマヨネーズだったっけ?)さすがに驚いたけど。
ちなみに、1951年生まれ(だと思う)の戸塚真弓さんが、エッセイで「母は煮物をよくしたが、それは野菜一種類だけの煮物ばかりだった」みたいなことを書いてらした。義母も含め、なにしろ、旬の野菜は、同じ種類が大量に摂れるので、単一素材になりがちだと思う。同じ時に摂れる野菜同士が上手く組み合わせられるとは限らないし。そういう意味と、現代の単一素材とは元が違うのかもしれないが、「複数の素材があれこれ組み合わせられた料理」は、日本の食文化の中では、ごく一瞬、中心的になっただけのものだったかもしれない、と、ふと思う。

P78 加工食品尽くしの食卓実例。「義母68歳」も同居していても、家族全員、昼食は好みのカップ麺。義母世代に抵抗感はあるのか、ないのか。ちなみに「私はそれほど好きじゃないので週1~2回しか食べないけど、子供や夫は大好き」って、じゃあ、大好きな人は週に何回食べてるんだ…?

P81 「実母65歳」(ここでの「義理」「実」は、調査対象が主婦である以上、主婦から見て実の親か夫の親か、ということだろう)がいても、やはり昼食は「それぞれ好みのカップ麺」。P162には、「義母はいつも昼はカップ麺」という人も。義母68歳。

P85「ご飯のおかずに焼きそばを食べた」「ご飯のおかずとしてパスタも用意した」。・・・栄養補助食品なんかに、「主食、主菜、副菜を中心に、栄養のバランスを」とかいう表示がある(多分、表示が義務づけられてる)のを見るけれど、「主菜とは何か」も書いておかなきゃいかんのじゃないか。

P96 嫌いなものを無理の子供に食べさせるのは「私のストレスになるから、そういうことはしたくない」。言うことを聞かない子供の相手はストレスと。しかし、それじゃ子育ては全部、ストレスだわなぁ。

P97 「学校で無理やり食べさせられているから家では無理させず、好きなものを食べさせてやりたい」。いや、うちの子の小学校の給食参観したら、一度、配膳された後、嫌いなものがある子は返しに行っていいことになってましたよ。あんまり嫌いなものを減らしすぎると、先生が再度、盛りつけるみたいだけど。
同じくP97 「嫌いなものを食べさせるのは、時間に余裕のある学校給食ですることだ」。いや、配膳の時間とか考えると、学校給食って、かなり時間ないんですよ。

P101 「幼稚園と小学校が子供たちに箸の指導をし、箸を使わせなければ」。そういや、うちの子の2箇所目の保育園は、年少のもう一年前のクラスから、給食は全部、箸だけでした。(シチューとかはスプーンあるけど。)2歳の段階では、家では箸を持たせてなかったので、けっこう焦りました。

P104 外食先で騒ぎまわる子供たちの話。幸いにして?私は、そういう騒がしい、席を立って走り回るような子どもたちを見たことがないんだけど、「ドリンクバー」とかあるような店に行くことがないからなんだろうか?

P113 「体調不良で食欲もなく、起きられなかった子供に3日も4日も食事らしい食事を与えていないケースも見るようになった」。これも俄かには信じがたい。高熱で食欲もなくぐったりしている子には、私も食事は出さない(ゼリー飲料とかで様子を見る)ことはありますが…。

P121 「夕飯がお茶漬けやインスタントラーメンのとき、「子供のリクエストでこうなった」」と記す一方、「作りたくないものをリクエストされたら用意しない」。自分に都合のいい情報だけが欲しい、ってことか。

P129 朝から外出し、昼も友達とハンバーガーショップに行っておしゃべりしたのが原因で疲れて、夕食を外食に。ママ友とつきあうのも疲れる、子供と公園に行くと疲れる。自分の思い通りにならない状況が、とにかく疲れる私達。一人暮らしなら疲れないか、っていうと、それまた、何かで疲れそうな気もするが。

P151 「次男はまだミルクだけで離乳食開始を遅くしているから、こんなとき(引用者注:ショッピングセンターでの外食時)手間が省けて楽だ」というコメントが紹介されているが、その次男は5ヶ月。別に、「離乳食開始を遅くしている」って月齢じゃないだろう。

P156 バラバラ食から「勝手食い」へ、という節。うちの実家はまさにこれです。昭和13年生まれの父、21年生まれの母、48年生まれの妹、全員、食べる時間はバラバラの方が多く、内容も(父だけ、あれがイヤこれがイヤが多い)違ってたりする。私達子どもが何歳頃からこうなったんだっけなぁ…。

P176 ダイニングテーブルの行方 という節。箱膳→ちゃぶ台→ダイニングテーブル、と来て、次は何になるんだろうな。



総じて、ちょうど、衣服を家庭で作ることが趣味の領域になり、購入が当たり前になったように、「食」も購入が当たり前になるのだとしたら、もはや、それを前提に、消費者側に栄養素とかの教育をする一方で、売られている食に栄養成分表示(カロリー表示じゃなく)を義務づける…ってのが大きな流れにならざるを得ないのかも。
この間、ちょっと読んでみた、内閣府の「企業分野等食育活動検討会議」議事録なんか見てると、国の人もどうもそう考えてるんじゃないか、って気が、ちょっとしました。
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by mmemiya | 2010-02-23 23:45 | 読んだ本 | Trackback | Comments(0)
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