最近、アクセス解析を見ていると、東北大学の数学科?と思しきところから飛んできているものがいくつかありまして、あれ?と思ってはいたのですが、深く追求もしないままでいたところ、本日、理由が分かりました。
kikulogの掛け算の順序問題、まだコメント伸び続けてるよ…と、半ば呆れて見ていて(一度はコメントに全部目を通したのだが、またもや追いつけなくなった…)、そういえば、この問題についてまとめてる方に、東北大学の先生がいるんだった、と、そのページを見に行ったら、そのまとめページもまた、以前に見たときより何倍も伸びていましたが、そこに、
私の記事へのリンクがあるのでした。(もちろん、前にみたときはなかったんです、ええ。)
かけ算の式の順序にこだわってバツを付ける教え方は止めるべきである
すみません、ここまで長いと、とても全部読んでいられないのですが、私の記事について言及いただいたすぐ上にある話は読みました。
…これはひどい。
英語圏では5+5+5を3×5と書くそうだ、というのは、
別記事に書いたのですが、きっと、イギリスもそうだよね。で、イギリスは(アイルランドもオーストラリアも)左側通行よ!・・・じゃなくて。
私、フランスで発行された運転免許証を持って、アイルランドで運転したことがあるんですが(EU加盟国同士だと、国際免許とかは要らないんですね)レンタカー屋の人に、「この国は左側通行だから気をつけてね!」と言われました。(でも実はその時点では、私は右側通行の国で運転した経験はゼロだったんだよね。ははは。)
ユーロトンネルって、列車しか通れないからいいんだけどさ、仮に車も通れるとしたら、どこから右側通行にするのかとか、大問題になるでしょうな。線を引いておいて、さあここからは左ね、右ね、ってわけにもいきますまい。
仮に世界中の道路が橋だのトンネルだので全部つながってしまえば、左側通行か右側通行かは、世界的に統一しないと不便というかキケンなことになりそうですよね。
翻って、掛け算ってのは、世界中で同じ数式を使っているにも関わらず、掛ける数をどちら側に書くか、は統一されていないのに、なぜ、不便とか問題とかは起こっていないのか。
本質的に、5×3も3×5も違わないから、どっちを先に書こうが、なんの問題もないから。でしょ?違うの?
これが、どっちを先に書くかでなんらかの違いがあるって言うなら、アメリカの文書に、5×3って書いてあったら、文書訳すときに数式も3×5って翻訳しなきゃいけないし、このグローバルなご時勢に、アメリカとこのように違うのは問題だ!って、どっかの誰かが騒ぎ出しそうなもんだ。
そんでもって、このオーベー(欧と米が一緒だとは思えないし、欧が一つだともあんまり思ってないので、個人的には好きな言葉じゃないんですが)追従の日本においては、とうの昔に掛ける数と掛けられる数の順番を逆にしてたって良さそうなもんですわなぁ。
結論:掛け算の順序には、左側通行か右側通行かに匹敵するような意味など、どこにもない。
あーあと、一部の教育の専門家?は、数学の専門家が嫌いらしい?って話ですかね、これ。
教育と数学は違う、みたいなさ。いえ別に、算数(数学)教えていただければいいんですけど、私としては。教育技術ってのも、それはそれで大事なことなんでしょうけれどね、別にこねくり回す必要は、ないんちゃうんか。
しかし、教育の専門家は掛け算に順序があると証明?するため理屈を捏ね回し、個々の先生方(の一部)は、恐らくそこまで考えずに、単に「掛け算には順序がある」と信じているのかもしれない、とすると、後者の素朴さの方が怖い気はしますけどね。そんで、順序があると信じて真面目に育つ学校優等生がまた教員として再生産されるのか。ううむ。
※
つづき(?)