La Lune Lunatique

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未知の世界

っつーことで、酒井順子の本を読んでて思った、女同士でシモネタって何話すんだろ?でございます。

経産婦がカマトト(死語)ぶってもしゃーないのだが、いまだかつてそんな話をする友人なんて持ったことがないので、私にゃー未知の世界よ。

そもそも、セックスというのは、ある程度の年齢を過ぎれば、未経験者の方が少なくなってくるはずで、つまり、ごく普通の経験になってくるにも関わらず、しかし、表立って普通の話題にするのは憚られること、となっている。(ある程度が何歳なのかはこれまたよく分からんのだが・・・。集団によってけっこう違う気はする。そういや、遠い昔、女性週刊誌のインタビューかなんかで、藤井フミヤが19歳でまだ処女なんて子がいるとは信じられない、みたいな発言をしていたのを読み、うわあ、この人と私って、住む世界が全く違うのだなぁと思った記憶があるなぁ・・・。)

私はそういう話をするの平気です、とか、いやー、昼日中からそういう話題になるよ、って人も、世の中にはいるのかもしれんが、そんでもさすがに、「今日の晩御飯に何作る?」というような話題と同レベルの気軽さで話題にできるもんではないと思うのだがどうか。

珍しいことではないのに、基本、人に見せるものではなく、しているかどうかも気軽に口に出せるとは限らない、っつーのは、なんというか、他に例えるものがないような。(ま、同じく「シモネタ」と呼ばれる排泄関係の話とかもあるんだけど、「私、便秘気味でさー」ぐらいの話題は、場所さえ選べば普通に出来そうだしなー。)

プライベートなこと過ぎて、自分のことを語るのはちょっと、ということで、一般論で語ろうとしたって、これもなかなか簡単じゃない。っていうのは、自分が「普通」と思ってることが、本当に他の人々にとって「普通」なのか、容易に確かめられるもんじゃないからですわな。(家庭内の、たとえばバスタオルをどんな頻度で洗濯するか、なんて話は、これはそうわざわざする話でもないからか、聞いてみると家庭によって全然違ったりする、という、ああいう話にもちょっと似てはいるな。)
「そう大したもんでもないんじゃないの」と言おうとすれば「それはお前がグレートなセックス(すんません、佐藤亜紀氏の表現をお借りしました)をしたことがないからだ」と言われるかも知れず、「やってることなんて、そう誰でも大差ないでしょ」と言えば「いったい何人と経験してそんなことが言えるのだ」と反論されかねず、つまりは、どう一般論として語ろうとしてみたって、そこからは個人の経験と、そこから来た、もしかして個人的見解に過ぎないのかもしれない、常識とその人が思っていることが透けて見えるわけで。
橋本治の「ぼくらのSEX」だっけ、あの本みたいに、もうなんでも断言してしまう、個人的体験など入り込む余地もなさそうなほど断言してしまう(なにしろ橋本は、女性心理についても男性心理についても、おんなじように断言しちゃう)って手もないではないんだが、実際には、そう簡単に真似できる芸ではないと思う。少なくとも私、男性心理なんて「こうです!」と断言できないもん。自分の思いを「女一般のもの」にしちゃえるほど自分を女代表だとも思ってないし。

もうひとつ、この話題が語りにくいのは、なにしろ「一人でするもんじゃないから」ってのがある。2人じゃなくて3人以上でする、というパターンもあるにせよ、とにかく「一人じゃない」のは確かだ。つまり、この手の話題を持ち出すと、それはうっかり、自分のパートナーの秘事を人にばらしかねないんですな。女友達同士でこの手の話題を語る人って、相手の彼氏のことをまったく知らないのか、それともうっかり脳裏に相手の彼氏の顔を思い浮かべちゃうのか、いったいどっちなんだ。立場を変えてみれば、自分の彼氏が友人に自分のそんな話をしてるなんて、ちょっとどころでなくぞっとしない。
そういや遠い昔、職場のオトコどもが飲み会ともなるとそういう話ばかりする、という職場にいたことがあるのだが、あれは「俺はこんな女にあたったことがある」みたいな話中心だったような。さすがに今現在のパートナーの話をしてる男はいなかった・・・ような?

最大の謎は、私にとってそういう話を人とすることは「楽しいこと」とは特に思えない、ということだ。こうしてブログに書いてる程度のことは、別に実際に口に出すことにも抵抗はそうないのだが、話題としてどこが楽しいのかがよく分からん。少しでも「世の中のフツー」を知りたいからそういう話になるんだろうか?それともやっぱあれか、表向きは口に出すのはちょっと・・・とされる話題だけに、その秘密っぽいところがいいってことなんだろうか?ませた小学生が「こんなオトナの秘密知ってる?」ってこっそり語り合って喜ぶみたいな感じ?って言ったらそういう話題が好きな人を馬鹿にしすぎてるのかしら。うーむ分からん。分かったからどうってもんでも全然ないのだが。
(おじさんが若い女の子にそういう話題を振って喜ぶ、みたいな方がまだしも理解できるような・・・。女同士での話題として、これ、楽しいんだろうか。あーでも、打ち明け話をすることで親密になるってのは理解はできるかな。)
まぁ世の中には、ごく当たり前にそういうのは話題のひとつです、って人もいっぱいいるのだろうし、これはまぁなんつーか、慎みがどうこうってことじゃなく、類は友を呼ぶってことかな、と勝手に思ってはおりますが、40年生きてきても、まだまだいろんな未知の世界があるものです。

ちなみに、酒井エッセイに出てきた具体例っつーと、「(独身者が)最近は避妊してない。もし妊娠したら産むと思うから一応相手は選んでる」とか、「(独身者が)最後のセックスっていつか来るのよねー、っていうかもう来てたりして」とか、「(セックスレスの既婚者が)真綿で首を絞められるような感じ」とか、そんな話だったような。
あ、歴史上の人物のうち、誰とだったらできるか、なんつーのもあったな。
こんなのシモネタって呼ばない、といやあ、ま、そうかもしれん。
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by mmemiya | 2012-03-05 22:12 | 日々雑感 | Trackback | Comments(0)
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