La Lune Lunatique

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金魚について私が学んだ二、三の事実

前にも書いたように、保育園の地蔵盆(まぁ、夏祭りみたいなもの)で金魚すくいがあり、否応なしに、うちに金魚がやってきた。その数、6匹。

とりあえず、その晩は洗面器で泳がせ、翌日、水槽と、通称「ブクブク」なんかがセットになった一式と金魚の餌を買ってきた。

その段階では私は、金魚飼育のことを何も分かっていなくて、カルキ抜きした水を水槽に入れて、金魚を泳がせればいいだけなのかと思っていた。子ども達に朝夕、餌やりをさせた。

5日後、1匹の金魚が死んだ。金魚すくいの金魚は弱い、と言われるし、そんなものか、と思っていた。職場で金魚の話をすると「ブクブクは入れてる?あれがないと駄目だよ」とか「金魚はものすごく大きくなる」なんて話を聞いた。

1週間たち、他の金魚も弱った様子が目立ち始め、ネットで金魚飼育についてあれこれ調べ始めるうち、私は自分がとんでもないミスをしていたことを知った。

金魚は、当然ながら、自分の泳いでいる水の中で排泄をする。それがもとで(それだけが原因の全てじゃないが)水の中にアンモニアが増える。これは金魚自身にとっても猛毒だ。
自然界では、このアンモニアを分解してくれるバクテリアがいる。だが、新しい水を入れたばかりの水槽の中にはそのバクテリアはいない。徐々にバクテリアが増え、やがて、アンモニアを分解してくれるようになるが、そのバクテリアが増えるまでの間、水槽は非常に危険な状態になる。新しい水槽は、おおむね、1週間でアンモニア量のピークを迎えるらしい。
ここを乗り切るためには、部分的な水換え(全部かえたら、バクテリアも最初からやり直しですから)が必要だし、餌をむやみにやってはならない。金魚は1~2週間絶食しても死んだりはしないそうだ。

弱った金魚たちの症状は、ネットで調べたアンモニア中毒の症状とぴったり一致していた。その日から慌てて、結果的にほぼ毎日、部分水換えをやっているが、なにしろ一度中毒を起こしたものに決定的な改善法などなく、最初の一週間は致命的なダメージになったと思う。気温も高く、水質悪化はいっそうひどかっただろうし。

アンモニアが分解されるようになってくると、今度は違う毒が現れる。バクテリアはアンモニアを分解して、亜硝酸塩なるものが生成されるのだそうだが、これまた金魚には猛毒なのだ。これが別のバクテリアによって分解されるようになるまでは、おおむね三週間かかるらしい。
つまり、新規の水槽は一ヶ月を乗り切ることで、ようやく軌道に乗るのだそうだ。

10日目にちび金魚が1匹、翌11日目にもちびが一匹、星になった。3匹目の金魚は、特に息子が気に入っていたらしく、知らぬ間に「しろちゃん」と命名していたらしい。埋める時も号泣だったが、その夜、布団の中でずっと泣いていて、思わず私ももらい泣きしてしまった。なにしろ、私の無知が死なせてしまったのだから、本当に金魚にも申し訳がない。
あと3匹が残されているが、うち1匹は、実はちびたちより早くから一番調子が悪そうだった奴で、よくここまで持っている、と思うほどだ。残り2匹も、どうだろう…なんとか生き延びて欲しいものだけれど。

「所詮、金魚すくいの金魚だから弱い」みたいな言い方をよくするけれど、実際のところ、もちろん、金魚すくいの金魚は傷があったり病気を持っていたり、追われてストレスを感じていたりした確率も高いが、水槽中のバクテリアが安定するまでのこうした目に見えない物質(ちなみに亜硝酸濃度が高くても、水は澄んで綺麗に見える)のせいで、つまり、世話をする側の無知で死んでしまっている、ということがむしろ多い、と考える方がいいらしい。

熱帯魚とかを飼う場合、この水槽の1ヶ月ほどの立ち上げ期間中に、まず、比較的丈夫な魚を先に入れて水を作る、という考え方があるらしく、その(死んでもやむを得ない、とされる)魚を「パイロット・フィッシュ」と呼ぶそうだ。うちの金魚たちは、飼う側の無知から、知らず知らずのうちに、パイロット・フィッシュの役割を担わされたようなものだ。
そんなこと、何も知らずに金魚すくいの金魚を飼っていて(もちろん、死んでいく個体も出るが)何年も生きていた、という人もたくさんいるので、なんとかうちの金魚の中にも生き延びる強い個体がいて欲しいと思うが、もういまとなってはアンモニアに関しては手遅れなので、あとはひたすら、亜硝酸濃度をなんとか管理していくしかない。

子どものころ、実家で、ペットショップで買った金魚をしばらく飼育していたが、餌をやった覚えはあっても、そんなこと、ちっとも知らなかった。親も知っていたようには思えないのだが…。あれも運任せみたいな飼育だったのかな。金魚にはなんとも申し訳ない。

昨日、昼休みに職場近くのペットショップに走り、亜硝酸濃度を測るテスターを買ってきた。紙のテスターは大雑把にしか把握できないけれど、その店にはそれしか売っていなかったので仕方なく。1mg/Lという危険レベルだったため、3分の1ほど水換え。今日も、昨日より若干薄く思えたものの同じような結果で、やはり3分の1ほど水換え。これから一月近くはこんな毎日が続くのだろう。その前に、金魚全滅などという、最悪の事態にならなければいいが…。
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by mmemiya | 2007-09-04 20:38 | 日々雑感 | Trackback | Comments(0)
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