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La Lune Lunatique

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偏差値の秘密

母校の統合問題を考えていて、ふと思ったのは、入学時はA大だったけど、卒業時はB大、という立場に自分が立って、他大学の人に「B大卒になってラッキーじゃん」と言われたら、ちょっと複雑だろうな、ということ。自分で(あるいは同級生同士で)「ラッキーかも!?」とか言い合うのはまた別なんだけど。
だってそこには、AはBより下である、という前提があるからね。Bになってラッキーだね、という揶揄?はそういう前提がないと成り立たないわけで。そしたらやっぱり、言われた方としては100%いい気分、とは限らないでしょう。

私の母校Aの場合、そらどう見ても、知名度も、歴史も、いわゆる偏差値も、統合先のBの方が上なんですけどね。

偏差値、と言えば、先日、統計に関する研修を受けていて、標準偏差だのなんだのをやっていたのですが、時間の都合上、けっこうなスピードで進んでいって、区間推定のあたりとかが、どうも十分理解し切れなかったもので、以前に買っていた統計学の入門書をひっぱりだして読み直していました。
そしたらそこに、偏差値について書いてあって、偏差値40~60というのは、全く標準的、ということと同義だ、みたいなことが書いてありました。

そういや、中学時代、あまりにも偏差値、偏差値という単語が日常的な一方で、偏差値は悪、みたいな話も多かったものですから、偏差値の考案者の書いた「偏差値の秘密」なる本を買ったこともありました。んでも、読んでみたけど実際の仕組みについてはすぐ忘れたと言うか読んだ当時から理解があやふやだったかも…。
要するに、点数で100点満点のうち何点、というのでは、同じ点数でも、テストの難易度によって集団の中のどこにいるかが全く違ってくるから、集団の中のどこにいるか、が分かる偏差値というものを考案した、という話だったと思います、簡単に言っちゃうと。

しかし、40~60が標準的で、その間のどの数字でも大差はない、と言うには、まず、みんなの点数がきれいな正規分布であることが前提なのでは?というのはちょいと気になりました。
まぁあと、大差ない、というのはちょっと大雑把、というか、要はほとんどの人はその中に入るということなんでしょうが。
そういわれても、数字として目にしてしまえば、50と55では違う気がしちゃうし、40と60じゃまして違う気がする、というのが正直な実感ではあって、その、1984年に出ている「偏差値の秘密」で著者はしきりと、偏差値は誤解されていると嘆いていたような気がしますが、数字で表されちゃうと、なかなかそりゃ、難しいですわな…。

そして数学の苦手な身には、やっぱり統計の道は険しい…。講師は丁寧に説明してくださったんですけどね…。もはや忘れかけ…。
by mmemiya | 2007-10-02 22:58 | 日々雑感