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La Lune Lunatique

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パリ 1999-2001 食の記憶 その1

「おいしかった」という記憶は残っても、「味」そのものの記憶はそう残るものではないのではないか、と、前の記事に書いた。
やがて時間を重ねるにつれ、、何を食べたか、を忘れるだけでなく、どこでおいしいものを食べたか、という記憶さえも薄れていくかもしれない。
で、まだなんとか覚えていられるうちに、パリで私がどんな店に行ったことがあるのか、を、メモしておこうかな、と思う。
言うまでもないことだが、これらの店が、今もなお残っているかどうか私は確認していないし、例え、同じ場所に同じ名前の店が残っているとしても、その店で提供される料理の味が変わったかどうかなんてこと、分かるわけがない。
これはあくまで、自分の思い出のための、個人的な覚書である。

これらの店名自体、メモも取っていないし、ほとんど記憶にはなかったのだが、ネット検索でだいぶ見つけ出すことができた。やっぱり便利な世の中になったもんだよなぁ。


<フランス料理:比較的高級店>

カタカナとアルファベ表記が入り混じってるのはそのうち直す、ってことで。

Arpege
 私が唯一、行ったことがあるミシュラン三つ星店。当時はまだ、ヴェジタリアン路線に走ってはいなかったので、私が食事した時のメインは小鳩だったと思う。ランチに行ったのだが、折角だから、と、夜にも出ているDegusutationコースを食べた。アミューズの卵と、トマトを使ったデザートがとりわけ印象的だった。この時飲んだシャンボール・ミュジニィの赤も忘れがたい。

Le Relais du Parc
 パリへおいしいものを食べに行きたいのであれば、少なくとも8月は避けなければならない。めぼしいレストランはほとんどバカンスで休みに入ってしまうからだ。同様に、週末が休みというレストランも(特に高級店を中心に)多く、お客さんが日曜にある時にはけっこう困ることもあった。この店は、そんなときの私の切り札みたいなところで、かなり何度もお世話になった。
 ミシュランの星はなかったと思うが、夏場はホテルの中庭の美しいテラスで食事でき、それなりに高級な雰囲気も楽しめて、しかもホテル内のレストランという性格上、日曜も8月も営業している、お客さんを連れて行くには本当に重宝するレストランだった。夜、ここを出て、メトロ方面へ歩くと、正面にライトアップされたエッフェル塔が美しかった。
 何を食べたかは、もうとんと記憶にないのだが、食後のデザートが何種類か運ばれてきて選ぶ方式だったような。ベリーのタルト(フレーズ・デ・ボワをあしらった)の記憶だけが、かすかにある。
 
 そもそも、一人暮らしをしていると、昼食ぐらいしか外食することがないのだが、お客さんを案内する必要にもしばしば迫られるため、レストランガイドの類は結構買ったと思う。ミシュランはどちらかというと私には、地方都市を回るときのホテル選び用ガイドブックで、また、ミシュランと双璧をなすグルメガイド・ゴーミヨーもパリ版は持っていたが、一番お世話になったのは、Lebeyさんという人の出しているガイドブックだったと思う。この本、巻末に「日曜も開いているレストラン」とか、「ポトフを食べるならここ」とかいった索引があって、ありがたい本だったのだ。今も毎年、版を重ねているようだ。
 もう一つ、よく使っていたのが、Paris des envies gourmandes という本で、これは、「ブイヤベース」ならココとココとココと…みたいな、料理別にお薦めの店が並んでいる本だった。「この日はこのあたりの地区を観光していて、でもって出来ればそのあたりでクスクスを食べたい」とかいった、かなり限定された用途にも便利で、この本もけっこう何度もお世話になったなぁ。


ジャック・カーニャ
 飛び込みのお客さんを急遽、案内することになって、どこか食べるところ、と探したところ、あいていた。当時は星一つになっていたと思う。味の方は…記憶にないなぁ。

Le Jardin
 夫(当時はまだ夫じゃないが)とは、パリではほとんど外食をした記憶がない。(地方都市に行った時は、さすがに自炊はできないので外食してましたが。)で、一度ぐらいはちょっといいレストランへ行ってみましょうよ、と、頑張って行った二つ星がここ。…の割に、これまた、何食べたかとか、美味しかったかとか、記憶にないんだよなぁ…。やれやれ。テラスに座れる時期は雰囲気はいいだろうなぁと思う。

Jamin
 名高い歴史を持つ店だけれど、私が行った時、というのは、ミシュランで星…ついてたんだよなぁ?でも、ロビュションが腕を振るっているわけでも、デュカスが采配しているわけでもない時期のジャマン。蛙を食べたような記憶あり。高級店にしては、こじんまりとしていて、隣の席との間隔も近くって、うちとけた雰囲気だった。帰りにパンのお土産をもらったのってココだったかしら。以前にパリに在住していて、今も年に一度は必ずパリに旅行する、という先輩女性が連れて行ってくれた店。

フォージュロン
 上述の先輩が同じく連れて行ってくれた店。あまりに名高かったトリュフ卵…って、食べたんだっけ、私?みたいな記憶しかなくって、ホント、この先輩には申し訳ないことです…。
by mmemiya | 2008-06-30 23:07 | フランス関連