La Lune Lunatique

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娘とコトバ 2題

今日、娘に「マッチのマは何?」と聞かれた。私がよく、子ども達にとって耳新しそうな言葉を使った後、分解して説明するので(洗面所の<せん>は洗う、<めん>は顔、<じょ>は場所、みたいな感じで)マッチも分解可能なコトバだと思ったらしい。

もう一つ。娘が「あの付く言葉はなーんだ、飴でした~」などと、一人で問題を出しては答えているとき「ちの付く言葉はなーんだ、血でした~」とやっていたので、おや、「ちがが」「かがが」からは卒業したのかな、と思っていたら、その後しばらくして「蚊がが」とやったので、「蚊、だけでいいんだよ。Cちゃんが、って言うでしょう。蚊、が名前なんだから<蚊が>でいいんだよ」と言ったら「蚊が名前なの?じゃあ名字は何?」ですって。

しばらく前に「新・子どもたちの言語獲得」という本を買ってぼちぼち読んでいるのですが、面白いです。スタンスはアンチ生成文法なので、生成文法派の意見はまた違うのでしょうが、(生成文法ってのは、ものすごく乱暴に言うと、全ての子どもは世界中の全ての言語に共通する普遍的な文法を頭の中に持って生まれてくる、という考え方かと。)ごく基礎的なところから、音声の獲得とかことばの発達を支えるものとか、個別の分野についても色々触れられていて、この分野の入門書としてよくまとまっているのではないかと。価格も2,300円+税と手頃だしね。
FとG(1972年に養育放棄の状態で見つかった6歳と5歳のきょうだい。Fは数語の発語があったがGは全くしゃべれなかった)の話は、児童虐待に関する書籍で、別のところで読んだことがあったのだけれど、二人が、最終的には会話に不自由はしなくなったけれど、文章を書くことは苦手といったあたりなど、話す能力と書く能力というのは、言語能力としては大きく異なるものだということが改めてよく分かる。

各章ごとに、更にお薦めの文献なんかが紹介されていて、例えば「幼児語彙の統合的発達の研究 」とかいう本なども面白そうだなぁ、と思うのだけれど、価格が9,175円(税込)というのは、その分野の研究者でも学生でもない私としてはちょっと躊躇してしまうところ。ううむ。
基本的には、著作権に敬意を払う意味からも、絶版本以外は中古では買わない(例え中古の方が安くても)というのが私のポリシーなのだが、これは、どこかの学生が不要になって中古で売り出したりしたら買っちゃうかも…ははは。

著作権といえば、映画化された「イキガミ」なる漫画(読んだことない)が、星新一のショートショートの盗作ではないか、みたいなニュースを見た。確かに「法律でもって無作為に抽出された一定数の人の命が奪われることになっている(法律に基づくんだから公務員の仕事である)社会」なんてのは、そうそうよくある設定でもない、様な気はする。ただ、著作権法というのは、アイディアは保護しないんだよね~。極端な話、全く同じストーリーだって、全然違う表現方法・文章で書いてしまえば、著作権法違反には当たらないんじゃなかったっけ。とはいえ、クリエイターとしてのプライドとか、そっちの問題はどうなのよ、とは言える。まぁ、尊敬するあまり同じ設定を借りた、というんで、リスペクトだのオマージュだの言われることはあって、今回の件も、星新一へのオマージュとか言われれば(主眼は、星新一の話と異なり、「ランダムに死を宣告された一人ひとりが死までの24時間をどうするか」ってとこらしいし)騒ぎにもならなかったんでしょうにね。

ところで、著作権といえば、日本では著作権法で工業製品は普通は保護されませんが(鑑賞目的のために作られた場合などは、大量生産品でも保護されうるようですが)、フランスの著作権法では、「流行に応じて作られる婦人服製品」なんてのが、著作物として保護される、と法律上明記されています。判例によると香水すら場合によっては著作物になるそうで。さすがフランス、お国柄、というべきでしょうか。
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by mmemiya | 2008-09-21 22:19 | 子育て、子育ち | Trackback | Comments(0)
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