La Lune Lunatique

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献立日記

沢村貞子「老いの道連れ」は、さすがに昨日の今日で、まだ届きません。
職場の同僚が貸してくれた湊かなえ「往復書簡」読了。人間、なかなかそんな、劇的な出来事に出会うばかりの人生ではありませんが、出会うとこんなこともあるのかも、と思わせるぐらいのリアリティはあるし、叙述のテクニックもうまい。これは中編集ですが、一つ目は大体、どう転がっていくか途中で予想がついたけど、あとの二つは、へぇーへぇー、と感心して読むばかりでした。けど、自分で買って何か読むか、って言うと、多分買わないかなー。
こんなドラマティックなことばかりあったら息苦しいよね、というか、私はなんというか、小説ではこういう類の現実っぽいものではないものが読みたい、のかも。SFとかは、私にとっては、現実逃避の物語じゃなく、現実を描く手段が違うだけ、というか・・・まだ、うまく言えませんが。

そういや、先日、とんぼの本「沢村貞子の献立日記」というのを買ってしまいました。実はAmazonで注文したあと、本屋に行ったら置いてあって、うーむ、買わなくてよかったかも、などと思っても後の祭り。
黒柳徹子の寄せた文と、実際の沢村さんの直筆の献立日記が見られるのはよかった。あ、あと、沢村さんの全著作解題もあってこれはけっこう便利。

しかし、本のメインであるらしい、献立日記による献立の再現が、どーも私には受け入れにくいのだな。果たして沢村さんはこういう食器を使っていたのだろうか、とか(葉山に転居される際に、食器類もほとんど処分した、とかどこかに書いてあったな。)「いなだの照焼」に、再現写真ではかぼちゃが添えてあるけど、献立日記にかぼちゃの文字がないのに(買い物リストにも出てこないし、前後何日かのレシピにもかぼちゃは使用されていない)どういう理由でこれを添えるんだろう、とか、いちいち、細かいことが気になる。要は、再現をしきった高橋みどり氏の解釈に私が乗り切れない、ってことかもしれないが。
そういや、高橋みどりといえば「私の好きな料理の本」も、イマイチ乗れない本だったな。私、料理本好きなんだけど。買う前は、これ読んでどんどん欲しい本が増えたらまた困るなぁ、なんて思ってたのにそうでもなかったのは、まぁ、なんか、おいそれと手に入りそうもない、明治とかの古本の紹介がかなり多かったせいもあるのだけれど・・・。

ま、私としては、ご本人の「わたしの献立日記」読んでる方がいいな。他のエッセイも含め、あまりにも家事がずさんな自分としては、読んでいて、穴があったら入りたい、みたいな心境になる部分も、ないではないんだけど。
そうそう、親御さんに小さな頃から家事をしっかり仕込まれた明治の女性、といえば、幸田文なんて名前が思い浮かびますが、平松洋子さんの「野蛮な読書」によれば、沢村貞子と幸田文の対談というのがあるそうだ。ああ、それは読んでみたい。ええと、その「老いの語らい」も絶版なんだっけか。中古はすぐ手に入るとは思うけど。

この冬初めてのキムチを漬けました。このブログを見返したら、ジョン・キョンファさんのレシピで漬けるようになって、もう、9年目なんだわ。でも未だに、分量とか本で確認しないと作れないけどね・・・。(さすがに材料は忘れないようになった。)
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by mmemiya | 2013-01-24 23:15 | 読んだ本 | Trackback | Comments(0)

野蛮な読書 平松洋子  巴里ひとりある記 高峰秀子

私は食い意地がはっているせいか、本も食べ物まわりの本が好きで、そんなこんなで自然と、平松さんのお名前を目にすることがあった。一番最近だと、沢村貞子の「わたしの献立日記」の解説かな。

その平松さんが、こんな読書家だったとは、初めて知った。
本好きの書いた本を読んでいると、どんどん読みたい本が増えてきて困るんだけど、これもまさにその典型で、出てくる本出てくる本、メモって注文したくなる。
そして、こういう読み巧者の本を読んでると、自分がいかにくだらない本に時間と金を費やしてきたか、それから、自分がいかに、素晴らしい本から大して何も読み取れていないか、を思い知らされて、どっぷり自己嫌悪につかったりする。でも、このエッセイはとにかく引き込まれます。獅子文六読みたくなったし、宇能鴻一郎の食べ物エッセイってどんなだろう、と思うし、あー、読みたい本がたくさん。絶版本が多そうだけど。

そして、平松さんの本を買う少し前に、食べ物まわりの本の一冊として出会った「台所のオーケストラ」高峰秀子。
これも名高いエッセイで、前々から名前は知ってたんだけど、買ったのは割と最近。
そして、それを読んでいると、しばしば、パリ滞在時の話が出てくるのだけれど、そのパリでの出来事を綴った、高峰さんの最初の本が「巴里ひとりある記」。

私はもともと映画には疎いし、私の物心ついた頃には引退していた高峰秀子が、昭和26年の日本で、どれほどの大スターだったか、というのは、実感としてはとても想像ができない。ただ、子役から始まってスターの道をひたすら歩んできた27歳の彼女が、家を売り払って遠い異国へ行き、ただの人として過ごせる場を得たことで、いかに楽に呼吸ができるようになったのか、を思うと、胸に迫るものがある。それは確かに、フランスではなくても、日本から離れられたのならどこでも良かったのだろうし、徳川夢声との対談で「半年ぐらい行ってなんか得られるんなら、みんないくわよ。(笑)」とご本人が述べているとおり、その半年で、これを得た!と明言できるものはなかったのかもしれない。それでも、たとえば私も2年のパリ滞在で何を得た、と言われりゃ何も答えられないけれど、それでも、その2年がなければ私は今とは違っていただろうな、と思うのと同じように、半年のパリ滞在は、確かにその後の高峰秀子を変えたのだろう。

なにしろ、着くまでが遠い。次々といろんな都市に寄港して、飛行機を乗り換えて、やっとのことでブラッセルから「ブールジェ」に着くのだ。ル・ブルジェ!エアショーを見に行ったことがあるので、あそこがかつて空港だった(今でもプライベート機は発着するらしい)ということは知識としては知っていたものの、オルリーじゃないのか、と驚く。調べたら、この時代、オルリーももう開港してたようだけど。
在外事務所ってなんだろう、と考えて、そうか、サンフランシスコ条約前だから、大使館なんておけないのか、と気がついたり。「日本の在外事務所が昔の大使館に移ったレセプション」で「セット・アヴェニュウ・フォッシュ」へ向かう、などという話も出てくる。そっかー、そんな昔から大使館の場所はあそこなんだー、みたいな。(一瞬、サントノレ通りの大使公邸と頭がごっちゃになったのですが、あっちはいつからあそこにあるんでしょうな。)
そんでもって、パリの街にはオートバイが溢れていたそうな。そんなパリ、もちろん、私は知らない。知らないんだけど、前に、石井好子さんの「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」読んだときも思ったんだけどそれでもなお、ここに出てくるパリも、チラチラと、私の知ってるパリと地続きだよなぁ、という感じがしてくる。通貨の単位だってフランなんだけど(私はユーロは全然わからないのです)、1960年のデノミ前なんで、金額は???ではあります。私の朝食は150フラン、と言われて、で、高級レストラン行くと2,000フランとか、うーん、私の感じる通貨価値の10倍換算ぐらい・・・とも違うのか。5倍ぐらい?1960年に行われたのは100分の1のデノミで、1968年にもう一度切り下げが行われた、と、Wikipediaには書いてあったけど、当然、インフレとかもあるので、値段のところだけは今ひとつ伝わりません。かといって、当時の日本円に直されても、これまた分かんないことは一緒なんだけど。

と、話はすっかり横道にそれてしまったのだけれど、場所はパリではなくても、スタア・高峰秀子ではなく、ただの一人の日本人として扱ってもらえる場所なら、どこでも彼女は息をつけたのだろうけど、でも、彼女にとって、パリはやはり、特別な場所になったのに違いない。パリのここが嫌だった、なんて話も、多分、色々出来たんじゃないかとは思うけれど、それでも、ヘミングウェイが一生ついて回る、と言ったように、やはり、パリには何か、うまく言葉にできないけれど、それだけの力があるような気がしている。

他にも何冊か、読みかけの本を抱えてるんだけど、今、ほかに読みたいのは、沢村貞子の「老いの道連れ」です。どうも絶版らしいのですが、つい、注文してしまった・・・。
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by mmemiya | 2013-01-22 22:16 | 読んだ本 | Trackback(1) | Comments(0)

胃腸風邪局地流行

始業式の前々日から、息子が時折お腹が痛いと言い出し、始業式当日の昨日からは、娘がお腹が痛くなり。

今日は午前中、娘の受診に付き添って仕事休み。小2で初めて、学校を休みました。日頃丈夫な子供たちだけに、看護で休むの、久しぶりだなぁ。病院行ってるだけで終わっちゃったけど。

昼からは夫と交代するので、さて、そろそろ出勤です。おとついの晩の息子は、病院で2時間待ち・・・っつーか、一度帰宅すれば良かったよね、あとから思うと、という感じで、通院は、たまのこととはいえ、疲れますね・・・。

お腹が痛いのと、便が緩いぐらいで、二人共元気なのが救いでございます。今月後半には、急に、義父の喜寿、義母の古稀の祝いで旅行することになったしね。(嫁同士で打ち合わせ、あっという間に日程も行き先も決まって予約した。実の息子は多分、嫁に言われるまで、親の祝いなんて気づいてもいない。やっぱ持つべきものは娘ですよ、って、違うか。)そのためにも、早く回復しないと、ですね。
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by mmemiya | 2013-01-09 11:52 | 子育て、子育ち | Trackback | Comments(0)