La Lune Lunatique

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下で偉そうなことを書いてますが。

実際のところ、私自身が、お産の危険性ということをかなり真剣に考えるようになったのは、子どもを二人とも産んでから後、だったりします。
それまでは、もちろん、そりゃ危ないこともあるんだよね…とは思いつつも、具体的に想像はしたくなかったというか、あんまり考えないようにしてたんですよね、多分。
妊娠中の私は、夫の目には、「生まれた子どもに障害や病気がある可能性を気にしすぎ」と映っていたようです。いや、自分では気にしていたつもりはないんだけど、そういうことって充分あるよね、と思っていて、夫の前では口にもしていただけで。障害のある人と多少、接した経験があるからか、それは、確率の問題として、ありえること、と、すんなり思っていました。実際にそうなったら、すぐ冷静な母親になれるってもんではなかったでしょうけどね、勿論。
でも、今思えば不思議なほど、お産の経過には「異常がある可能性」はほとんど思い浮かべなかった。、一人でいるとき急に破水したらどうしようとか、緊急帝王切開の可能性とかは考えたりしなくはなかったけど、また、常位胎盤早期剥離こわいなー、ぐらいは考えたけど、自分やら子どもやらに本当に万が一のことがある、というのはまったくと言っていいほど想像していなかった、と思う。

だから、偉そうなことを言う資格は私にはないんですけど、しかしなんというか、「自然なお産が素晴らしい」みたいな風潮は、やっぱり、なんとかしていかないと、と思います。自分の娘がお産をするようになる頃の日本はどうなってしまっているんだろう…というような。

助産師さんの中に、なにか過剰に「自然」志向の人がいる、というのは、何故なのかなぁ、と思う一方で、なんとなく、分かるような気もする。お産、というのは、何事もなければ誰の健康が損なわれるわけでもなく、おめでとう、という祝福に溢れる、医療現場の中では、かなり異質な場と言っていいだろう。もちろん、何かあれば、一転して急速に死に近づく、という、全く違う側面もあるけれど、多くのお産は、多少の医療介入で、無事終わっていくわけだ。そういう、「生命って素晴らしい」という感動に多く出会えるであろう場所で、生命は素晴らしい→生命力って凄い→自然の力ってすごい、みたいになっていくのって、あるんじゃないかなぁ、というか。ただでさえ、妊娠出産は神秘扱いされやすいものだったりはするし。

助産師さん、といって私が具体的に思い浮かべる方が5,6人いる、と書いたが、保健師さん、というと思い浮かぶ人も何人かいる。どっちにしても、ごくごく少数の人たちなので、自分の感覚だけで「助産師とは、保健師とは」などと言ってはいけないことは分かっているが、私の知っている保健師さんっていうのは、みんな一様に、「総合病院じゃなきゃ怖い、NICUがないとこで産むのは怖い」と言っていた。未婚の保健師さんは、出産が怖い、と言ってもいた。彼女達は、低体重出生児の家庭訪問とかやっている人たちだったから、多分、「順調に進まなかった」お産の例を(病院から送られてきた資料を読むだけとはいえ)多く目にしていて、そういう感想につながっていたのじゃないか、と思う。

どちらの職種も、ベースとして看護師の教育を受けていて(以前は一応、看護師試験に落ちてても助産師か保健師なら看護師として働けました)その後、その基礎の上に、妊娠・出産・母乳育児支援とかの教育を受けているか、公衆衛生に関する教育を受けているか、の違いがあるだけのはずなんだけれど、妊娠出産に関して、必ずしも同じような見方をしているわけではなさそう、というのは、なんとなく、もう少し、最初の教育の部分とかでなんとかならないものなのかなー、と、思わなくはありません。勿論、教育さえ受けてれば一人前の専門職としてすぐ働ける、なーんて訳がないのは、どんな仕事だって一緒ですけれど。
それと、特定の人に対する医学教育、看護教育というより、日本人全体が、もう少し、知らなければならないことでもありますね。口で言うのは簡単ですが…。
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by mmemiya | 2009-10-02 00:27 | 日々雑感