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La Lune Lunatique

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ぺこちゃんはどこへいく

今日、たまたま不二家の店舗の横を通りかかりました。閉まってましたね…。

不二家問題が、騒がれすぎ(あれほど連日、大ニュースになるほどのとんでもないことをやっていたのか)みたいな論調もネットで見かける今日この頃、それも一理あるなぁと思ったりはするけれど、でもねぇ。

と思っていたところにKmizusawaの日記さんを拝見して、そうそう、そうよね、と思いました。

最初のうち、確か、パート従業員に期限切れ牛乳が押しつけられて…みたいな話が出てましたよねぇ。どんな組織にも大なり小なり歪みはつきもの、生まれうるものでしょうが、その原因を見つけ出し、それをどう少なくしていくか、という視点、あるいはシステムは、健全な組織を維持していくためには欠かせないんじゃないでしょうか。
そういう視点が機能しなくなっていくと、どこかで、何かの形で一気に歪みが噴出したり、あるいはチョロチョロと何かが漏れ出したり…するんじゃないかなぁ。

あと、JANJANで見た論調で、「不二家は実際には食中毒を(この件で)出したわけではないのだから、そんなに大きな問題じゃないんだ」みたいなのがあって(すいません、私の勝手な要約なので、原文の意図をゆがめている可能性は大ですが)、そこはちょっと気になった。

私も専門家じゃないのですが、食中毒って、相当のことがないと断定されないものだと思うんですよ。だから、食中毒が出ていない=OKじゃないよな、という。
お菓子なんて、買って行く人の名前だの連絡先だの、残ってない方が多いでしょう。(スタンプカードとか、会員システムみたいなものがあれば少しは把握できるかも。)
で、ある人が、「おたくの菓子を食べた後、調子が悪くなったんだけど」と問い合わせてきたとしても、それが食中毒によるものと決めるのはとっても難しいはず。他にも、そのお菓子を食べて具合が悪くなったけど、「胃腸かぜかなぁ」で済ませた人もいるかもしれないし、まぁ、わざわざ店に電話してクレーマーみたいに思われてもねぇ…って人もいるかもしれない。もちろん、いないかもしれない。同じお菓子を買った人を探し出して「あなたはどうでした?」って聞くことが難しいとなると、一例だけではなかなか食中毒とは断定できないだろう。
家族みんなお腹を壊しました!っていっても、家族は、共通して食べてるものがいっぱいあるから、原因食品って、簡単に決められないだろうし。
一人の人がおんなじお菓子を山ほど買って、近所中に配りまくって、そして貰った人たちがみんな具合が悪くなって、その人たちが共通で食べたものはそのお菓子だけ!ぐらいの状況じゃないと、お菓子の食中毒って、ないんじゃなかろうか。(そもそも菓子が食中毒の原因になりやすいかなりにくいかはこの際、おいておいて。でもこの冬、ノロウィルスの原因食品がパン、っていうのもあったしねぇ…)

まぁ、そんなことはどうでもいいんですが、食中毒と断定はされない有症苦情(と呼ぶそうな)というのが食中毒の数倍はある、というのは、多分、飲食業界では共通認識なんじゃないかな。だから、食中毒を出していない=安全、問題なし、ということには、ならないんじゃなかろうか。
もちろん、食品衛生が問題なしなら全て問題なし、でないことは、十分踏まえた上で、そういうこともちらっと気になった、ということなんですけどね。

※1月22日夕方、一部、表現が不適切かと思い直し、修正いたしました。
by mmemiya | 2007-01-22 23:37 | 日々雑感